Part 1.琵琶湖の概要
琵琶湖は日本最大の面積と貯水量を誇る淡水湖。60種類を超える固有種が生息し、ビワマスやホンモロコなどが有名です。魚にとって生息しやすい環境が整っており、魚種によっては大型の個体が多くみられます。
中でもブラックバスは世界記録が釣れるなど、琵琶湖は日本だけでなく世界中のアングラーから憧れられている湖です。
Part 2.琵琶湖で狙える主な魚
【ブラックバス】
琵琶湖を代表する外来種の淡水魚。駆除により年々数が減っていますが、60cmを超える個体も生息しており、ゲーム性の高さが魅力のフィッシュイーターです。
【ブルーギル】
ブラックバスと同様の外来種。好奇心が旺盛で、ルアーをはじめエサ釣りでも簡単に釣れるため、はじめての釣り体験におすすめです。
【ビワコオオナマズ】
琵琶湖の固有種で、生態系の頂点に君臨する国内最大級のナマズ。「アカメ」「イトウ」と並ぶ日本三大怪魚のうちの一つ。琵琶湖では1mを超す個体も存在します。
【ビワマス】
琵琶湖の固有種で、大きいもので60cmほどに成長する。北湖の深い水深を好み、トローリングで狙うことができます。その味は絶品で、機会があれば食してみたい魚の一つ。
【ハス】
コイ科に属する唯一のフィッシュイーター。別名「ケタバス」とも呼ばれる。遊泳力が高く、活発にベイトを追い回すのが特徴。ルアーで釣れることもあります。
【コアユ】
川に遡上せず琵琶湖に留まり、成長してもサイズが小さいのが特徴。丸ごと食べやすく、独特のほろ苦さと香りが魅力です。
【コイ】
琵琶湖は鯉釣りのポイントとしても有名で、中にはメートル超えの個体も生息しています。
日本で確認できるコイのほとんどが「外来コイ」ですが、琵琶湖には貴重な「在来コイ」の割合が多いとされています。
【フナ】
琵琶湖ではヘラブナ、ギンブナ、ニゴロブナ、ゲンゴロウブナなどのフナを狙うことができます。鮒ずしとして有名なニゴロブナは琵琶湖の固有種。
【ニゴイ】
最大60cmに達する、尖った口が特徴のコイ科の淡水魚。雑食性ではあるものの、フィッシュイーターの側面がありルアーで釣れることも多い魚です。
Part 3.琵琶湖釣りポイント紹介
◾南湖エリア
【におの浜】
ブラックバス釣りのポイントとして有名。有料駐車場からほど近くトイレも完備され、足場が良いので初心者の方におすすめです。
【大津プリンスホテル前】
こちらもブラックバス釣りのポイントとして有名。大型の実績が高く一年中楽しめます。周辺には有料駐車場やトイレも完備されおり、家族連れにもおすすめです。
【矢橋帰帆島周辺】
人工島の湖岸道路沿いのポイント。ブラックバスをはじめコイ釣りのポイントしても有名です。足場が高いので、ランディングネットがあると便利。
【赤野井ワンド】
南湖のシャローを代表するポイント。ハスやアシなどのストラクチャーが豊富で、春の実績が高く、バスやコイ、フナなどが狙えます。
【北山田周辺】
こちらも春に実績のあるポイント。北山田港や一文字のマンメイドが絡むシャローフラットです。湖岸緑地の駐車場にはトイレもあり、足場も良いので釣りがしやすいのも魅力。
◾湖西エリア
【真野川河口】
琵琶湖大橋の北側にある有名ポイント。南湖と北湖の境目のため、比較的魚影が濃く、サイズの良い個体が多いのが特徴です。
【和邇川河口】
おかっぱりから水深10mのディープが狙える好ポイント。バス釣りではウェーディングで立ち込んでのヘビキャロが人気です。
【北小松】
こちらもおかっぱりからディープが狙えるポイント。比良山地の山裾に位置し、湧き水が多いエリアです。水通しがよくクリアな水質が特徴。
【近江舞子】
湖西エリアの超メジャーなバス釣りポイント。比較的ブレイクも近く、おかっぱりでも一年を通して回遊性のビッグバスを狙えます。
【大溝港】
テトラや防波堤などのストラクチャーが絡む人気のおかっぱりポイント。水路でつながる乙女ヶ池は水温が安定しており、一年中釣りを楽しめます。
◾湖東エリア
【長浜港】
港内に無料駐車場とトイレがあり、初心者でも釣りがしやすいポイント。突堤や米川河口など変化が豊富で、ベイトフィッシュも多く一年中楽しめる人気エリアです。
【彦根ビューホテル裏】
500mにもおよぶテトラブロック帯を中心としたポイント。周辺はウィードが広がり、沖のディープからシャローを回遊するバスを狙う釣りがおすすめです。
【彦根港】
港内は越冬場所となるため、一年を通して小バスをストックしています。突堤に入って釣りができるため、沖のウィードや足元のテトラなど様々な釣りを楽しめるポイントです。
【長命寺】
湖東ロックエリアのスタートとなるエリア。南には河口、北はロックエリアとなっており、変化に富む地形から、ベイトフィッシュも多くビッグバスの実績も高いポイントです。
【水ヶ浜】
湖東ロックエリアの丁度中程に位置するポイント。比較的大きな岩が多く、沖まで岩やウィードがあり、回遊するビッグバスを狙うのにおすすめです。
◾湖北エリア
【姉川河口】
湖北東岸に位置する好ポイント。河口から水深10mのディープが狙え、テトラや取水塔などのストラクチャーが豊富なのも魅力です。
【月出ワンド】
奥琵琶湖に位置する小さなシャローワンド。ディープが隣接しており、春には大型のバスが上がってくるスポーニングエリアとして有名です。
【奥出湾】
周囲が山に囲まれており、風の影響を受けにくく湖流も少ないため、春のスポーニング期や荒れた日におすすめのエリア。周辺には駐車場があるのもうれしいポイントです。
【大浦】
大浦湾の奥に位置するシャローフラット。大浦川のサンドバーが形成されており、その沖のブレイクが狙い目。東側には石積み護岸が広がり、釣りがしやすいのも特徴です。
【海津大崎】
琵琶湖でも一二を争う急深のロックエリア。大きな岩が点在し、水深10mのディープを岸から狙えます。水質は超クリアですが、真冬でも特大サイズが期待できるポイントです。
Part 4.琵琶湖釣りの注意点
琵琶湖で釣りをする際に、特に気をつけたいのが車の駐車。迷惑駐車があとを絶たず、大きな問題となっています。近隣の住民とのトラブル多発のため、駐車禁止になってしまったエリアも数多く、釣りを気軽に楽しめる場所が年々少なくなっているのが現状です。
路上駐車はせず、必ず駐車場に停めるようにしましょう。また、ゴミは必ず持ち帰り、綺麗な釣り場を維持することも、末永く琵琶湖で釣りを楽しむには大切なマナーです。