冬の釣りについて
水温が下がる冬の海。「雰囲気は良さそうなのに何にも釣れない。」「釣り人はいるけどみんな釣れている気配がない。」なんて経験をしたことはありませんか?
魚は変温動物なので、水温の変化には非常に敏感です。気温は高くても海の中は冷たく、魚の体温が下がっていることがあります。そうなると魚の代謝機能や消化機能が低下してエサを食べる必要が無くなり、食いが渋くなることが原因です。以上のことから冬の釣りは難しいと言われています。
とはいうものの、冬に釣れる魚は美味しいものばかりで、大物も狙うことができます。今回は冬に釣れる魚とその釣り方をご紹介させていただきます。
冬でも釣れる魚の種類、釣り方を解説
①堤防釣りをはじめ、釣れる魚の種類、釣り方を解説
・サゴシ:冬のショアジギングといえばサゴシです。地域差はありますが、6月~12月まで狙うことができます。非常に獰猛な魚で、ルアーへの反応が抜群に良いことが特徴です。ショアジギングでサゴシを狙う場合、MLクラスのショアジギングロッド・3000番程度のリール・ラインはPEライン2号程度を使用します。リーダーについてですが、サゴシは歯が鋭いため、フロロカーボン30lb~50lb程度のものを使用します。サゴシは海面からジャンプする魚なので、海面からジャンプしたときはそのあたり30~40gほどのメタルジグをキャストすることで簡単に釣ることができます。
・カサゴ:カサゴは初心者でも非常に釣りやすい魚で、年中釣ることが可能です。釣り方は釣り針と錘が一体になった仕掛け「ブラクリ」と、エサとなるサバの切り身をテトラポットの際や隙間におとすだけ。ブラクリが着底しアタリがなければ仕掛けを回収し、位置を変えリトライします。特に何も考えずに釣ることが可能ですが、テトラポットの上を移動する際は気をつけてくださいね。
②船釣りをはじめ、釣れる魚の種類、釣れ方を解説
・タチウオ:夏場浅い水深にいたタチウオは、水温低下に伴いゆっくりと深場に移動していきます。冬の時期はドラゴンと呼ばれる大型を狙うことができます。釣り方は様々存在しますが、天秤仕掛にエサはコノシロやサンマの切り身を使った天秤釣りが初心者の方にもオススメです。
・ブリ:冬の魚の代表格であるブリ。日本全国で釣ることができ、基本的には船から狙う魚ですが、冬になるとショアジギングでも釣ることができます。メタルジグでブリを狙う釣りをブリジギングと呼ばれ、ワンピッチジャークでシャクって巻いて、幅広く誘って釣ります。
まとめ
冬の海釣りは風の強い日が多く、外気温も低く、アングラーには厳しい環境です。冬だからこそ釣れる魚もいますし、旬の魚は非常に美味しいものです。ですが、釣りに夢中になって冬の寒さを甘く見てはいけません。しっかり防寒対策を行い、ライフジャケットを忘れずに着用して安全に配慮しウィンターフィッシングを満喫しましょう。