色々な釣り方がある中でも、フカセ釣りは実釣感が高くてゲーム性に長けています。今回は根強い人気を誇るチヌのフカセ釣りの基本をご紹介します!
クロダイ(チヌ)はどうな魚
クロダイ(チヌ) は北海道以南の全国の沿岸域に生息し、古くから釣りの対象魚として人に人気のある出世魚であります。
釣期はほぼ周年で、ベストシーズンは3~5月と10~11月。また、堤防の落とし込み釣りでは真夏が最盛期となります。
主な釣り方は磯や堤防ではウキフカセ釣り、落とし込み釣り、ダンゴ釣り、投げ釣りなど様々な釣り方があります。本記事は主にフカセ釣りを紹介いたします。
フカセ釣りとは
「フカセ釣り」とは、仕掛けにウキを使用せずにエサやハリ、糸の重さだけで仕掛けを海中に漂わせて(フカセて)魚を誘う釣り方で、自然の理にかなった釣り方です。
魚を寄せるためにマキエをまき、同時に仕掛けをマキエと一緒に潮流に乗せます。こうすることで、魚に違和感を持たせずにエサを喰わせることができます。コマセで魚を集め、仕掛けを上手くコマセと同調させてチヌを狙います。
半遊動のウキ釣り仕掛けで底付近を狙うのがセオリーですが、ウキ止めが無い全遊動仕掛けで全層を狙うことも。
エサ取りが多い高水温期は釣りにくいため、晩秋から翌春にかけてがベストシーズンです。
関西や九州ではグレやクロと呼ばれるメジナは磯釣りでは超人気の定番ターゲット。メジナ向けの竿やリール、仕掛けが各メーカーから数多くラインナップされています。そのことからもメジナ釣りの人気の高さが伺えます。メジナは引きが強く釣り味抜群で、食べても美味しいのでぜひ狙ってみてください。
必要な装備
磯竿の選択
ウキフカセ釣りでは「磯竿」と呼ばれる長い釣り竿を使用します。
磯においては5.3メートル前後、防波堤においては4.5メートル程度の長さが使いやすく、号数は1~2号が基準です。磯において強烈な引きを見せる尾長グレを狙う場合は、長さは5.3メートル前後で号数1.5号を基準に選びましょう。
リールの選択
フカセ釣りでは一般的にスピニングリールが使われます。
大きさは2500~3000番程度が基準です。道糸を抵抗なく送り出したり、長時間使っていても重心が下にあり疲れにくいことがスピニングリールを使うメリットと言えます。
ライン(道糸)
フカセ釣りでは、道糸にナイロンラインを使うことがほとんどです。
ナイロンラインはしなやかで仕掛けが送り込みやすく、適度な伸びが魚とのやり取りをサポートしてくれます。太さは2~3号程度、長さは150メートルほどリールに巻いておきましょう。
基本となるフカセ釣りの仕掛け
ここでは、基本となるフカセ釣りの仕掛けをイラスト付きでご紹介します。まずは自分が使いやすそうな仕掛けを見つけてみてみとう。
・半遊動仕掛け
半遊動とは ウキ止めを付けて狙う棚を決めて狙う仕掛けで最もフカセ釣りで使われている仕掛けです。
上からウキ止め糸→シモリ→ウキ→カラマンボウ→(サルカン)→針の順です。海底が見えて魚がいる棚がわかる場合など狙う棚が浅いときに使用します。メリットとしてはどの棚で釣れたかわかりやすく狙う棚がはっきりわかることです。デメリットは、ウキが引っ張られるときにウキの抵抗が伝わりやすく魚に違和感が伝わりやすくなります。
チヌ( クロダイ )のフカセ釣りシーンでは、
- 刺し餌を食ってくるタナが明確な時
- 風が強めに吹いている時
- 潮の流れが速い時
上記に該当する場合に選びます。
・全遊動仕掛け
全遊動とは、ウキ止めを使わないフカセ釣りの仕掛けです。
餌に食い付いた魚が違和感を感じにくく、撒き餌と仕掛けを同調させやすいのがメリットです。
デメリットとしてはウキにアタリが明確に出にくいためラインでアタリを判断したり、道糸の送り出し操作が上手く出来ないと使いにくかったりと、使い方に慣れが必要な仕掛けでもあります。
チヌ( クロダイ )のフカセ釣りシーンでは、
- 刺し餌を食ってくるタナが分からない時
- 無風状態または風が弱い時
- 潮の流れが緩い時
上記に該当する場合に選び、水深がある釣り場で捕食層を探る時も有効になります。
今回紹介したチヌ( クロダイ )のフカセ釣りシーンにおける仕掛けの選び方( 使い分け方 )が皆様の参考になれば幸いです。
まとめ
フカセ釣りでは強烈なグレやチヌの引きを堪能することが出来ます。
また釣れた魚は非常に美味しく食べられることもフカセ釣りの魅力です。
予想して実践しましょう。