釣りにおける魚の計測方法は一般的には長さが主流!
釣りにおいて魚のサイズを計測するとき、一般的な方法は長さが主流となっています。しかし長さを計測するときにもいくつか種類が存在します。
まずは全長。
魚の口先(吻”ふん”と読みます)から尾びれの先までが全長です。多くの釣り人が魚を計測するときにメジャーなどを当てて全長で見ています。
続いて体長。
体長とは口先から尾びれを含まない長さを指します。具体的には尾びれと魚体の境目までを計測します。
最後に尾叉長(びさちょう)。
尾叉長は、魚の口先から尾びれの切れ込みが入っている部分までの長さです。尾びれを伸ばしても魚の長さには影響しない計測方法です。
魚の「長さ」と言えどもいろいろな計測方法があるのがわかります。
尺超え!泣き尺!?釣りでは「尺」の単位で魚の長さを測ることもある
鮎や渓流魚、メバル、ヘラブナなどでは魚のサイズを表現するときに「尺」というワードが出てきます。
尺は日本古来の単位で1尺が30.303cm。端数を切り捨てて大体30cmが「尺」と呼ばれるケースが多いです。
30cmを超えると尺超えや尺上(しゃっかみ)、ギリギリ30cmに届かない魚体は泣き尺。などと表現されます。
鮎やヤマメ、アマゴでは30cmを超える個体は大型として扱われ、釣り人なら誰もが夢見る魚です。またメバルでも30cmを超える個体は大型となりますが、最大40cmほどになるものもいるんだとか。
ヘラブナの場合は尺(30.303cm)を超える魚体は管理池でも珍しくありません。最大サイズは45cmクラスのヘラブナ。この超大型のヘラブナを尺半(しゃくはん)と呼びます。
長さの単位で尺が使われるのは、魚種によって大型にならないと30cmを超えないものが主なようです。たしかに幼魚の頃から30cmを超えるような魚は「尺超え」とは呼ばれませんよね。
魚の大きさは長さだけじゃない!?サイズを測るいろいろな表現方法
魚のサイズを測るのに長さだけではないんです。センチメートルや尺は表現方法は違えど結局は「長さ」を表す単位です。
長さで計測をしない代表的な魚と言えばタチウオでしょう。タチウオは指○本、と体高を指何本分と表現してサイズを計測しているんです。指5本を超えるサイズのタチウオは大型の個体となりその姿から「ドラゴン」とも呼ばれます。
タチウオの場合、尻尾が非常に長い上に、体の後方が食われている個体も少なくないため「前肛門長」という計測方法をされることも。
計測方法も長さだけではない場合もあるんです。
全長の正しい計測方法を確認しておこう
多くの魚は口先から尾びれの先までの「全長」で計測しますが、その計測方法は個人個人で少しずつ違いがあります。目いっぱい尾びれを伸ばす人、自然にメジャーの上において計測する人など、いろんな人がいますよね。
全長の正しい計測方法はメジャーに口先を当てて、尾びれを開いて計測するのが正しい全長の計測方法です。尾びれをすぼめてしまえば全長を伸ばせてしまうため、「尾びれを開く」という方法が正式です。
せっかく釣れたビッグフィッシュ。サイズ計測をするときは、正しい計測方法で記念に残しておきたいですね。