ベイトリールの特性と注意点
ベイトリールはロッドを握ったときに、リーズが上部にきます。そして糸が巻かれているスプールに軸が通してあって、キャストするとスプールが回転して糸が出ていく構造になっています。
そのためキャスト時にはクラッチを切ってスプールがフリーとなる状態にしてから、スプールを親指で押さえて動かない状態でキャスト動作に入ります。キャストの瞬間には親指を離してルアーを飛ばします。
またルアーが着水する瞬間に、サミング(回転しているスプールを親指で押さえて止める)という動きが必要となります。サミングしないとスプールが回転を続けてしまうため、バックラッシュというトラブルにつながります。
重いルアーがキャストしやすいのと、練習すればキャスト精度を大きく高められるのがベイトリールの特徴です。
ベイトリールの投げ方の基本
ベイトリールの投げ方に関する基本的な部分をチェックしてみましょう。
ロッドのしなりとしなり戻りを使うべし
ルアーを後ろに振るとロッドがしなりますよね。その後ロッドのしなり戻りによってルアーが前に出てきます。このロッドの反発を使ってキャストするのが正しい投げ方です。
一生懸命腕を振ってもルアーの飛距離が出ないばかりか、コントロール性も落ちてしまいます。キャストの基本はロッドのしなりを上手に使ってあげましょう。
グリップ方法はトリガーに指1本をかけるワンフィンガーで
ベイトリールのロッドをグリップするときは、リールの反対側にトリガーと呼ばれる部分があります。
このトリガーに人差し指を1本かける「ワンフィンガー」で握るようにしましょう。キャストは手首の動きが大切で、ワンフィンガーの方が手首をしなやかに使えるためです。
リールを横に向けてキャストするのが基本
ベイトリールのロッドを握ったら、手を体の正面に持ってきてみましょう。オーバーヘッドキャストをすると仮定して、リールが上を向いている状態は間違い。
右利きならばリールを左に90度倒してリールを横に向けましょう。
この状態でキャストするのが基本の形になります。野球のボールを投げるときやラケットを振るときの形と同じですね。
オーバーヘッドキャスト
もっとも一般的な投げ方が上から下へロッドを振るオーバーヘッドキャスト。飛距離を出しやすく強いキャストができます。また左右のブレが少なく狭いラインを狙って落としたい場面にも有効です。
サイドハンドキャスト
ロッドを横に振ってキャストするサイドハンドキャスト。
上から木の枝などがかぶっていて、高さのない場所にキャストしたいときなどに重宝する投げ方。またコントロール性も高いため手返しよくショートキャストで狙って行きたいときに便利です。
バックハンドキャスト
テニスのバックハンドのような形のキャスト。使う場面は限られるが障害物などが利き手側にある場合、それを避けてキャストができます。
飛距離はあまり出せないが、このキャストが操れるようになると様々なシチュエーションで活躍してくれますよ。
フリップキャスト
ロッドの反発力を使って下にロッドをしならせて前へ飛ばすキャスティング。ロッドを振る範囲がごく狭いため、障害物などによりロッドをあまり振れない状況では、フリップキャスト以外の選択肢がない場合も。
ベイトリールをシチュエーションにあった投げ方で攻略!
ベイトリールでのキャスティングは、高いアキュラシーと手返しの早さが魅力です。さまざまな投げ方をマスターして、ベイトリールを使ったターゲットを攻略していきましょう。